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東京パラリンピックの開幕まで2カ月に迫る中、バリアフリーの課題を探る企画の2回目は「点字ブロック」に着目する。街のあちこちで見かけるが、なぜか途中で切れていたりするなど「不十分」なものや「残念」なものがあふれている。【五十嵐朋子/東京社会部】
取材のきっかけは、読者からの手紙だった。
「新橋駅で点字ブロックが途切れているところがあります。このままでいいのでしょうか」
東京都港区の新橋駅へ行ってみた。JR線から東京メトロ銀座線へ乗り換える途中の通路。JRの改札から、脇に店舗が並ぶ広い通路に点字ブロックが100メートルほど続く。階段を下りると、その先がない。10メートルほど先を見ると、銀座線の改札へと続く別の点字ブロックのルートがあった。
「困ったように白杖(はくじょう)で床を探っている人を見かけ、声をかけました」。手紙にはこう書かれていた。東京メトロによると、この場所はJR東日本の敷地との境目に当たるという。「点字ブロックをつなげる…
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